石焼き発案当時のお得意様には「まんが日本昔ばなし」を見て思い付いた料理と記載されている。
九谷焼の窯元と試行錯誤を繰り返して作られた特注の土鍋に、油分が染み込み黒光りしている小石を敷き詰め、アワビ、サザエ、アルミホイルでくるまれた魚介や鶏肉を並べて、更に小石が溢れるまで盛り上げて蒸し焼きにした唯一無二の料理。
鍋蓋の穴からの磯香ばしい蒸気と共に客間に運ばれると、宝探しのように小石をかき分けて食材を取り出し銘々でいただく。
過去には歪(いびつ)ながらもアワビから真珠が出たと大喜びのお客様もいた。
鮑、栄螺、車海老、白身魚饅頭、鶏肉、烏賊、蛸、里芋、椎茸、しし唐
客間にて店主、女将が目の前で揚げる串打ちの天婦羅。
揚げ油が飛び散らないよう茶釜で揚げるという創始者の発想が面白い。
食材は新鮮な物なので魚介類は生で食べられる方も多い。
珍しくは、玉子豆腐、葱しし唐。印象が強く残るのか意外に人気がある。
揚げた直後に食べれるように、また沢山食べてもらえるように薄衣にしている。
季節により魚介類6、7種、野菜類7、8種を交互に調理していく(おまかせ時)。
車海老、鮑、白身魚、焼きアナゴ、烏賊、帆立貝柱、ふぐ、薩摩芋、南瓜、茄子、葱しし唐、椎茸、アスパラガス、玉子豆腐
和風ジンギスカン鍋。
ジンギスカン鍋とは、源義経が戦で敗れて大陸へ逃れる時に、部下の兜を火にくべ、羊肉などを焼いて食べた事が発祥という一説、義経がジンギス=カーンと名乗っていたいう一説から食材を和風にするなら名前も和名にと(源)義経鍋となった。
南部鉄器の鉄板は中心の水炊きから花弁状で、大外には余分な脂分が流れ溜まる仕組み。
魚介類は刺身で食べられるほど新鮮で、煮炊き、焼きの三位一体。
天然安乗ふぐの一番美味しいとされる2kgものを使用。
活〆ふぐの食感を重視しているため熟成は最小時間で調理とする。
つけだれの自家製ポン酢は、柑橘酢が熟れた頃を見極めて提供される。
ふぐは脂分が全くないので、てっさやてっちりに脂が浮かないように唐揚げは別注とし、注文があった場合は別途箸を使っていただくこだわり。
初めての方は驚かれるが、てっちりの第一手は「生白菜の芯部」。可能な限り無農薬の白菜を使うため肉厚でシャキシャキと大好評。
延縄漁(はえなわりょう)は2月末で禁漁のため、提供期間は限定的で10月~3月初旬
サーロインとリブロース辺りの松阪牛200gをお一人前とし、室温でも脂の溶け出す肉は嚙むことを忘れる柔らかさ。
薄過ぎず厚過ぎずにスライスされた肉は、自家製のポン酢と胡麻だれがよく合う。
胡麻だれにはお好みでニンニク油を追加する事もできる。
まずは2種類のつけだれで一枚ずつ。肉汁と野菜の旨味が溶け出した出汁をポン酢に注げばスープとして飲める。
特許を取得した料理で、夏季に相応しい涼感に満ちた豪快な料理。
特注の樽桶は内側が赤い漆塗り。中心には陶器の底無し枠。小分けされた巨峰が隠されたかのようにここに眠る。枠の周りは握り拳大の氷を仕切りとし、冷しゃぶ、白身魚の洗い、玉子豆腐、ささみと里芋串が並べられる。これらを覆い隠すようにカカチ割氷を敷き、鮑、鱧、とり貝、等がちりばめられさらにカチ割氷。山盛りになった氷の頂上には車海老、甘海老、サトニシキ、枝豆、雲丹が色鮮やかに置かれている。
コックを開けると、樽桶に付けられたホースから水が流れ、もう一方から排水されていき、氷が溶けるにつれて下から具材が顔を覗かせる。
最後はこの中で流しそうめんで〆となる。
藤むら家にちなんだ惣菜をと考案されたご飯のお供。
「料理 石焼き」で使われる、練り味噌をベースに具材を入れて更に練り込んだ甘い味噌。
旬を選ばない鶏肉そぼろと、季節で主材料を変えた期間限定のラインナップもある。
通年 - 鶏そぼろ
820円
春・秋 - 真鯛
1,036円
冬 - 鮪
1,490円
春 - 筍
820円
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