昭和20年1月、工藤房次郎が料理旅館として創業。
屋号の由来は、工藤の「藤」と親類の茂村の「村」を合わせ
て「ふぢむらや」となる。
昭和49年5月、有限会社 藤むら家となる。
現代表取締役は三代目工藤龍一。
創始者の工藤房次郎はかなりのアイデアマンで、業者泣かせ
と言われていたらしく、建物の設計でも細部にわたり材料の
指定をしていたと伝えられている。同氏は桜に強く興味を持
っていたので、建物の至る所の装飾として使われている。ま
た解体した木造船の船底を天井や床の間に使うなど、建築職
人が見ても「面白い」とよく言われている。
玄関先の右手にはお稲荷さんがあり、ご来店されるお客様が
手を合わせられる様子も伺える。