藤むら家について

店舗の建築には、創業者自ら携わり、桜を好んでいたため、随所に桜の木を使用しています。
また、各所に散りばめてある石も、創業者が自ら清流・宮川で拾い集めた石を使っています。
そして広間以外のお座敷には、「自宅に帰ってきた安堵感で料理を召し上がって頂きたい」と部屋の前には屋根があります。
建設関係のお客様がいらっしゃった折には、「当時、これだけの建物を建てられたのは、非常に素晴らしい」と高評価を頂くことも、しばしばでございます。
だからこそ、現状店舗を維持しつつ、営業を続けていきたいという思いでございます。

建築について

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藤むら家は建物としても非常に興味深い建造物です。
玄関先にはお稲荷さんがあり、大小の碾臼が置かれ、
玄関をくぐると一面の赤石。

太鼓橋の上には「ふぐ」に「来」で「福来たる」の看板。
さらに見上げると碁天井。
呼び鈴代わりにふぐの魚板をカンカンと叩いて靴を脱ぐ。

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2階のお座敷に向かう階段ではキュッキュッっと鴬張りの声を聞き、
辿り着いた小間の入り口には全て瓦葺きの屋根がある。
これは創始者:工藤房次郎氏からの
「自分の家に帰ってきたようにくつろいでください」というご挨拶代わりだと伝わっている。

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襖について

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画:故 那須 恵齊 住職(浄土真宗本願寺派超光寺住職)

市内商店街で個展を開かれたときにお立ち寄り頂いた恵齊さん。 会食中に活きてる天然ふぐが見たいと申されてお見せしたところ、目の前でプクーッっと膨れたふぐを見て大変お喜びになられました。 すると筆と墨を借りたいと仰られ、どう使うのかは聞かずにお渡しし部屋を去りました。

お帰りになられた後、襖一面に大きく膨らんだふぐが描かれていて驚きました。

驚きはこれに終わらず、隣のお座敷の襖にも同じふぐが描かれていたという発見。 後日、恵齊住職ご夫妻にふぐ料理をご招待し、落款を頂戴して正真正銘の作品となりました。

一枚はそのままに、一枚は掛軸に姿を変えてお客様をお待ちしております。

気心知れたご友人と、大切なあの人と、
旬の味、唯一の味を囲んで
おくつろぎのひとときをどうぞお過ごしくださいませ。

ご予約はお電話にて

0596-28-2497
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